八ツ橋の老舗「本家西尾八ッ橋」の本店はどんなところ?その魅力をたっぷり紹介

八ツ橋の老舗「本家西尾八ッ橋」の本店はどんなところ?その魅力をたっぷり紹介

京都にはたくさんの八ツ橋を作るお店がありますが、今回は本家西尾八ツ橋の本店をご紹介します。

西尾八ッ橋が手がける八ツ橋は京都市内いろんなところで買えます。

実際に西尾八ッ橋の直営店は京都市内にたくさんのお店があるし、お土産屋や百貨店でもたくさん取扱っています。

でも、西尾八ツ橋を本当に知ろうと思えば本店に行かなければならないのです。

そのへんのお土産屋に並んでいる西尾の八ツ橋を食べるだけでは、西尾八ツ橋を知ることはできない。

実際に本家西尾八ツ橋の本店に足を運んでこそ、肌で作り手の思いを感じることができる。

それがぼくの信条です。

本家西尾八ッ橋の本店に実際に足を運び、その雰囲気を感じ取ってきたのでたっぷりと紹介しますね。

巨大たぬきがお出迎え!本家西尾八ツ橋本店はこんなお店

本家西尾八ツ橋本店の前には大きなたぬき!

本家西尾八ッ橋の入口のたぬき

とにかく目立つ巨大たぬきがお出迎え!

壁にも「京で一番古い八ッ橋やさん」と掲げられていますね。

本家西尾八ッ橋本店の外観

店内に入ると正面には西尾八ツ橋の商品がずらっと並んでいます。

本家西尾八ッ橋の店内

さすが本店だけあって品揃えは豊富で、どれを買うか悩んでしまいます。

レイ

全部買いたい

八ツ橋にまつわる品々が店内に展示されています。大きな提灯も本店ならではですね。

本家西尾八ッ橋本店の中にある提灯

お店に入るとお茶とお菓子をいただきました。これは「おまん」かな?

本家西尾八ッ橋本店でいただいたお団子と緑茶

八ツ橋ってなに?その歴史をちょっと紹介

八ツ橋って何?

簡単に八ツ橋について紹介しますね。

八ツ橋は米粉を使って作られたお菓子。

ニッキなどを生地に入れて、固く焼き上げた京都を代表するお菓子です。

ニッキ味が定番ですが、最近はいろんな抹茶や黒ごま味の八ツ橋もあります。

写真の右側にある長細くて茶色いお菓子が八ツ橋です。

西尾八ッ橋の里と書かれた八ッ橋

八ツ橋の歴史はとても古くて江戸時代。

1689年に誕生したと言われていて、この年に本家西尾八ツ橋が誕生しました。

今では焼いた作られた八ツ橋より、焼かない柔らかな八ツ橋「生八ツ橋」の方が有名です。

本家西尾八ッ橋 生八ッ橋(春)の中身

あんをはさんだ生八ツ橋は京都のお菓子の代表格。

あん入り生八ッ橋「あんなま」

今では八ツ橋といえば、このあん入りの生八ツ橋をイメージするんじゃないでしょうか。

なんと京都で購入されるお土産のうち、八ツ橋が占める割合は11.1%、生八ツ橋は28.9%というから驚きです!
平成28年 京都観光総合調査より

八ツ橋は京都を代表する銘菓なのです。

本家西尾八ツ橋の創業は江戸時代

さっきも少し書きましたが、本家西尾八ツ橋の創業は江戸時代の1689年。

当時の将軍は5代目の徳川 綱吉で、あの松尾芭蕉が奥の細道の旅を始めた年でもあります。

この年に八ツ橋が誕生しました。

しかし、八ツ橋の原形となるお菓子はさらにその2年前に遡ります。

1987年に聖護院の森八ツ橋屋梅林茶店で売られていた「白餅」なんです。

米粉を使って作られていた素朴なお餅「白餅」が八ツ橋の元になったお菓子なんですよ。

白餅は今でも販売されていて、ニッキが香る素朴なお餅に黒みつをかけていただきます。

黒みつとニッキの相性は最高で、ニッキ好きのぼくは一気に1袋(10個)くらい食べてしまいます。

話を1689年に戻しましょう。

当時の八ツ橋(焼いた固いやつ)は橋の形をしていて、今のような丸みを帯びた形ではありませんでした。

この丸みのある形になったのは明治時代になってからのこと。

携帯食として割れにくいようにと、このような形になったんです。

携帯食として割れにくいようにと、このような形になったんです。

本家西尾八ツ橋本店のある場所は八ツ橋の聖地である

本家西尾八ツ橋 本店のある辺りを歩いてみると気づくのですが、八ツ橋のお店が多いんです。

この辺りは八ツ橋発祥の地。

つまり、八ツ橋の聖地なんです!

このあたりにある八ツ橋さんはこの6軒

  • 本家西尾八ツ橋 本店
  • 聖護院八ツ橋総本店 本店
  • 都八ツ橋本舗
  • 平安八ツ橋本舗
  • 元祖八橋(株)八橋屋西尾為忠商店 本店
  • 東山八ツ橋本舗

京都八つ橋商工業協同組合に加盟している14軒のうち6軒がこの辺りに集中しているんです。

八ツ橋好きにとっては、この地を訪れるのは聖地巡礼のようなものですね!

本家西尾八ツ橋は斬新な八ツ橋を生み出し続ける八ツ橋のパイオニアだ!

八ツ橋というと古めかしい和菓子という印象を持つかもしれません。

たしかに江戸時代に生まれた八ツ橋はとても歴史も古いお菓子です。

でも、本家西尾八ツ橋は伝統のある八ツ橋を作り続けるだけでなく、新しい現代の八ツ橋も作り続けています。

ぼくが本家西尾八ツ橋の八ツ橋が好きなのは、こうした革新的な八ツ橋を生み出し続けるその姿勢に共感しているからなんです。

いくつか西尾八ツ橋の革新的な八ツ橋を紹介していきましょう。

あんなま(ラムネ)

あんなま(ラムネ)

青い生八ツ橋!

衝撃的な見た目だけどさわやかでおいしいんです。

あんなま(ブルーペリー)

これも衝撃的な紫の生八ツ橋。

見た目はすごいですが、さわやかでおいしい!

本家西尾八ッ橋の八ツ橋は「本家西尾八ッ橋 八ッ橋一覧」で紹介しています。

西尾八ツ橋の里ではおいしいスイーツやお料理が食べられるよ

本家西尾八ツ橋・本店の隣には美しいお庭を見ながら食事やスイーツを楽しめる「西尾八ツ橋の里」があります。

1919年に河原林檉一郎氏の邸宅として建てられた建物を改修して作られた、食事・甘味処です。

無形文化遺産にも登録されている建物です。

西尾八ッ橋の里の入口

石畳のアプローチの先には落ち着いた雰囲気の入口があります。

西尾八ッ橋の里の入口へのアプローチ

店内からは手入れのされた美しいお庭が見られます。

西尾八ッ橋の里の庭

実際にお庭の中を歩くこともできるんです。

西尾八ッ橋の里の庭

この板は「八ツ橋」と言います。これが本家西尾八ッ橋のお菓子「八ツ橋」の元となりました。

解放的な大きな窓からは日の光がたっぷりと降り注ぎます。

西尾八ッ橋の里の外観

店内はこんな感じ。

西尾八ッ橋の里の店内

「八ツ橋発祥の家」と書かれた掛け軸がかかっています。

八ッ橋発祥の家と書かれた掛け軸

ぼくが注文したのは「西尾のおしるこ(650円)」

西尾八ッ橋の里のぜんざい

八ツ橋屋さんらしく、おしるこには八ツ橋もついてました。

白玉だんごは3つです。

西尾八ッ橋の里のぜんざいのアップ写真

白玉はとってもやわらかくて、つるんとした喉ごしが最高!

ぜんざいに入っている白玉

八ツ橋で餡をすくって食べるのもおいしいです。

八ッ橋とあんを一緒に食べる

こちらがメニュー。スイーツ以外にも食事もできます。

西尾八ッ橋の里のメニュー

さいごに

江戸時代創業の八ツ橋の老舗「本家西尾八ツ橋」を紹介しました。

古い歴史のある老舗ですが、革新的な八ツ橋を作り続ける八ツ橋のパイオニア。それが西尾八ツ橋。

毎年どんな商品が発売されるか楽しみでしかたありません。

その歴史や今を肌で感じるなら是非とも本店へ!

本店だからこそ感じるものがきっとあるはず。

本家西尾八ツ橋で新しい八ツ橋に出会ってくださいね。

隣にある西尾八ツ橋の里もゆったりとした雰囲気の中で食事のできる場所。

この辺りは京都でも有数の観光スポットなので、散策でちょっと疲れた体を癒やすのにも良いですね。

八ツ橋の聖地へぜひ!

本家西尾八ツ橋 本店

住所 京都府京都市左京区 聖護院西町7
TEL 075-761-0131
営業時間 8:00~17:00
※営業時間は季節により多少変動
定休日
WEBサイト 聖護院門跡周辺|本家西尾八ッ橋|本店

西尾八ッ橋の里

住所 京都府京都市左京区 聖護院西町6
TEL 075-752-2188
営業時間 11:00~16:00
※営業時間は季節により多少変動
定休日 なし
WEBサイト 本家西尾八ッ橋|西尾八ッ橋の里(西尾八ッ橋別邸)